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指とは違う、太いものがズルッと抜かれ、奥まで戻ってくる。中を擦りながら抜け、また満たされる。満ちると幸せで、失うと寂しくて。ぞくぞくと背が粟立った。
慣れない感覚に、押し出されたみたいに声が出る。しかしそれもすぐに甘い響きを伴いはじめた。
「う、あっ……はぁっ!」
少し身体を起こした夕里が、狙いをつけて亀頭で前立腺を押す。雁首で擦る。柊のつま先がシーツを掻く。
瞬く間に腹へと熱が溜まって、柊は腰を掴む手へと縋り付くように手を重ねた。
「ゆり、ゆりくん……っ」
「あー。俺、ぜんぜん保たないです……」
達する直前の快感に全身が支配され、頭を振る。きもちいい。もう、イきたい。ずっとその状態が続いているのに、なかなかイけない。快感が強すぎてくるしい。
揺すぶられて、目尻から雫が落ちる。眉根を寄せている夕里も、余裕のないことがわかる。あぁ、愛おしい。
「ゆりぃ……すきっ、すきだっ」
「ひいらぎさん……」
「……っ、あ、……あ!んん〜〜〜っ!」
張り詰めた陰茎に手を添えられるともう駄目だった。瞼の裏が白く飛び、快感が駆け抜けていく。腹の中が痙攣し、未だかつてない絶頂の波に攫われた。
そのあいだも夕里は腰を止めなかった。イってるのに止まらない。快感の頂点が長引いて、頭がおかしくなりそう。こんなの、溶けてしまう。
「まって、いやっ。あ゙〜〜〜〜〜!!」
「……ッく……」
抜けるぎりぎりまでペニスを抜かれて、その喪失感に思わず脚を夕里の腰に回す。夕里は間髪入れずに一番奥へドチュ!と打ち付ける。精子を腹の奥へと叩きつけるように達した。
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