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SNSは、今や私の命そのものみたいなものなのだ。
既読がつかないだけでもこんなに不安になるのに、SNSを断つなんて――。
そんな恐ろしすぎること、私には全く考えられなかった。
一方、学校に行くことも、私にとってはSNSを見るのと同じくらい大切なことだった。
「ねぇ、昨日の歌番組見た?」
「あ、あの雑誌買った?」
「知ってる?そこのアイスクリーム屋で新商品が出たってよ?」
――日々、友人達との会話の中で更新されていく最新の話題。
これに乗り遅れてしまっては、私は完全に友人のグループに置いていかれ、もしかしたら最終的にはハブられてしまうかもしれない。
ハブられてしまったら、学校だけではなく――SNSでも私の居場所がなくなってしまう。
(そんなのは絶対に嫌だ……!)
SNSや学校で友達と常に繋がり、必死に最新の話題に食らいつく生活。
そうして、そこで「いいね!」を大量に貰い、自分を全世界の――たくさんの人に認めて貰う。
その生活がなくなったら……SNS上で私の居場所が無くなってしまったら、私はこの世界で生きていないのと一緒なのだ。
――それ位、私はSNSに依存しきって生活していた。
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