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髪を濡らして整えていると、スマートフォンがピロンと鳴った。
「朝から誰だよ……」
スマートフォンの通知を見ると、美香からのメッセージだった。
『起きてる?』
早朝からこんなメッセージをくれるなんて、美香も楽しみにしてくれてんだな。
ニヤニヤしながらメッセージアプリを開くと、通知の数が異様に多かった。
「ん?」
不思議に思いつつ美香とのトークルームを開くと、心配のメッセージがいくつも届いていた。
『おはよう』
『大丈夫?』
『もう駅前に着いてるよ』
『寝てる?』
『熱中症で倒れてない?』
『寝てるだけ?』
『すぐそこのカフェに移動するね』
『ねえ、なんでもいいから返事して』
『待ってるからね』
『起きてる?』
思考が止まった。
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