やらかしパニック

3/7

13人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
 髪を濡らして整えていると、スマートフォンがピロンと鳴った。 「朝から誰だよ……」  スマートフォンの通知を見ると、美香からのメッセージだった。 『起きてる?』  早朝からこんなメッセージをくれるなんて、美香も楽しみにしてくれてんだな。  ニヤニヤしながらメッセージアプリを開くと、通知の数が異様に多かった。 「ん?」  不思議に思いつつ美香とのトークルームを開くと、心配のメッセージがいくつも届いていた。 『おはよう』 『大丈夫?』 『もう駅前に着いてるよ』 『寝てる?』 『熱中症で倒れてない?』 『寝てるだけ?』 『すぐそこのカフェに移動するね』 『ねえ、なんでもいいから返事して』 『待ってるからね』 『起きてる?』  思考が止まった。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加