250人が本棚に入れています
本棚に追加
/92ページ
息継ぎの合間を縫って滑り込んできた舌にどうすればと迷ううちに絡め取られてしまう。
「っ、ふ……」
唾液が零れてもお構い無しに深いキスをして、私の中に潜り込む指は探り当てたそこを重点的に責める。舌を吸い上げられると、響先輩の喉がこくりと上下した。私にも流し込まれて、同じように飲み込んだ。
「ほら、キス、教えたろ?」
「……ふ、ごめ、ごめ、なさ……」
「ちがくて。まあいいか」
「ん、ん……っんっ、」
「俺が教えること、全部覚えろよ」
こういう言葉も全て、
愛撫をしながら言うから困る。
「にーな、1回イこうか」
やがて私を許すような律動が開始される。自分を飲み込むような、のぼりつめてくる快楽に私は素直になった。否、素直になった方が良いと、私は知っていた。
最初のコメントを投稿しよう!