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意識が白で塗りつぶされたのは一瞬だった。しかし、視界はまだぼんやりしていて、身体に力が入らなかった。しかし、それはどうやら私だけ。
自由な響先輩は、ベッドの端で何かをしていた。それから、アルミを破る音が聞こえると、私に覆いかぶさった響先輩は、受け入れる場所目掛けて揺する。
こんな状態にも関わらず、私は未だ、いやだいやだと首を横に振った。
もちろん、私の都合を響先輩は構う趣味もないらしく。
「っあ、あぁぁっ……!」
一気に貫かれ、圧迫感に背中が仰け反った。下腹部がギュウギュウに収縮して、うねる度に快感がせり上がる。ピタリと密着する身体がたまらなく気持ち良い。そしてその感覚を、やはり私は知っていた。
「あー……やっぱ、まだ狭……」
ゆらされる度に身体が、記憶が揺さぶられる。彼の感覚を嫌でも思い出してしまう。
まるで自身を馴染ませるようにゆったりとした抽挿を繰り返されると、ぐちゅぐちゅとと足の間で湿った音が鳴る。
「何時になったら、ここ、俺のカタチになるか楽しみだね?」
楽しそうに揺らされた。その度にベッドのスプリングが軋んだ。
何度意識を飛ばしても、律動は止まらない。
きもちいい、のてっぺんがくると、また直ぐに、次のきもちいい、が待っている。
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