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【2024年11月27日 水曜日】
1
朝、窓の外を見ると一面濃霧に包まれていた。
サイレントヒルやミストみたいじゃないかとわくわく心躍らせながら身支度を整え外に出ると、幻想的な風景が広がっていた。いつもの見慣れた通勤路が少し違って見えた。
霧の中の太陽は輪郭をくっきりさせながら輝いていて、別の惑星を見ているようだった。
歩きながら、先日見かけた鹿の親子のことを思い出した。しかし辺りは静寂に包まれていて、何の動物の姿もない。この霧の中2頭の鹿に遭遇したらさぞかし神々しかったに違いない。
2
職場にある倉庫のシャッターが壊れたので業者の人に来てもらった。ボタンを押すと自動で開くはずのシャッターが、ボタンから指を離すと止まってしまうようになったのだ。おまけに最後まで閉めようとするとピーピー音が鳴ってやかましい。
原因はただの電池切れだった。電池を交換して終わり。無料だったが、これくらいならわざわざ来てもらわなくとも自分たちでやれば良かったではないかと思った。しかしまあ、シャッターは時に殺人兵器になりうるし、電池切れ以外の問題がないとわかって良かったと考えることにした。
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