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「そうだ。末永、金沢にも今朝話したけど、紗季も入れて今度4人で飯でも行こうぜ。」
「いいですね。ぜひ。」
「お前も食いたいもの考えとけよ。」
「はい。わかりました。」
「詳しいことは金沢通すからよろしくな。」
「了解です。」
「じゃあな」と、手を上げて矢野さんもデスクへと戻って行く。
あたしもそろそろ戻らないといけないけど、郁哉はこの後どうするのだろう。
「郁哉、あたし席に戻るけど、郁哉はどうするの?帰る?」
「あーうん。家に顔出してから樹理亜さんの家行こうと思ってるけど。」
「なんなら、あたしのアパートで待っててくれてもいいし。待ってるなら鍵渡すよ?」
「じゃあ、俺家に荷物置いて着替えたら樹理亜さんのアパート行って待ってる。」
「うん。」
帰ったら郁哉が部屋にいる光景を想像したら、なんだか嬉しくなって自然と顔が緩む。
「おかえり」ってあの笑顔で出迎えてくれたら抱き付いちゃうかも。
仕事の疲れも全部忘れちゃう。
とか、いろんなこと考えていたらそれが顔に出ていたのか、アパートの鍵を渡す時、郁哉に笑われてしまった。
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