4月⑭

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何度も首周りに口付けた後、あたしを正面に向かせ、今度はあたしの唇を奪った。 「んっ…、」 初めは角度を変えて繰り返されていた啄むような口付けは、やがて舌が絡み合うものに変わる。 口付けを繰り返しているうちに、いつの間にかベッドに追いやられてそのまま倒れ込み、あたしの身体はベッドに沈む。その上に郁哉は覆い被さった。 一際大きなリップノイズを残して唇を離した郁哉は、あたしを見下ろしながらあたしの制服のブラウスのボタンを外し始める。 「なんか、樹理亜さん制服着てるといけないことしてる気分になるね。」 「…ばか。変態。」 「樹理亜さんだって、俺の高校の制服で前興奮してたじゃん。一緒一緒。」 「うるさいなぁ、もう。」 揶揄われてふいっと横を向く。 そんなあたしを見て郁哉はくすっと笑った。 「素直に興奮してるって言えばいいのに。」 「…してない。」 「ホントに?」 「ホントだもん。」 「そっか。」 「まぁ、どっちでもいいけど」と言って、郁哉は背中に腕を回してホックを外し、キャミソールごとブラも捲り上げる。
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