4月⑭

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この後、食事しに行くのになんでこんなことになってるの? なんて思いながらも、完全に流されてしまってるあたしは結局その先を期待しまっている。 身体が既に郁哉を求めてしまっている。 「あっ…、」 晒された胸に郁哉は顔を埋め、何度かそこに口付けした後、片方の先端を口に含んだ。 吸い付いては舌先で転がされ、もう片方を指で摘まれびくびくと身体が反応する。 「んっ、あっ…、やっ…、」 繰り返されるその行為に身体の奥がじんとして熱くなり、じっとしていられない。 合間に上目であたしの反応を確認する郁哉と目が合って、郁哉は唇にキスを落とした。 そして、今度は郁哉の片手が太腿をさすりながらスカートの中に侵入して、ストッキング越しで中心まで到達する。 自分でも濡れているのがわかるそこを、郁哉の指がゆっくり撫でるように動くから一段と疼く。 「んん…っ、」 思わず身体を捩らせてしまったけど、郁哉は構わずストッキングの履き口に手を掛けてゆっくりそれを下げ、ショーツも直後に脱がされた。 「やっぱり興奮してたんじゃん。こんなして。」 「…言わない、で…、」 直でそこに触れた指は、やがて奥へと入っていく。 「あっ…、」 最初は優しく動いていたその指も、次第に水音を立てながら容赦なく動き始めて、的確に感じるところを狙うから、快楽の波が押し寄せてくる。
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