4月⑮

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高校時代のクラスメイトといっても、仲が良かった人とそうじゃない人がいる。 苦手な人も、もちろんいた。 だから、正直今日のこの飲み会に苦手な人が居たらやだなぁ…なんて、思っていたけれど。 今日、参加したメンバーは15人だけど、そのうち女子はあたしを含めて6人。 女子は特に仲良くしていた子達ばかりだし、男子もそんなに仲良くしていたわけではないけれど、害のない人達だからほっとしていた。 「絶対常盤くんの配慮だと思わない?」 飲み会が始まって30分ほどした頃。 女子だけで固まって近況を語り合った後、この飲み会のメンバーについて語り出したのは美久だった。 「だって、女子はうちらだけだし、男子もあたし達と遊んだことあるメンバーだけでしょ?常盤くんと仲良くしてた女子は他にもいたのに呼んでないし。」 確かに。言われてみればそうかもしれない。 常盤くんと仲良くしていたクラスメイトは他にもいるのに、このメンバーだけっていうのは意図的のような気がする。 「樹理亜が気を遣わず楽しめるようなメンバーを集めたって感じ?」 ふふっと意味深に笑う美久。
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