5月①

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郁哉の唇に口付けを落としたあと、郁哉のスウェットのズボンの上から中心を撫でる。 欲情してくれている証を確認したあたしは、スウェットの中に手を入れて直でそれに触れた。 「…っ、じゅり、あさんっ、ちょっ…、」 動揺する郁哉を他所に、あたしは躊躇うことなく口内に郁哉のそれを含む。 「…樹理亜さんっ…!だめ、だって…、やんなくていい、から、それっ…、」 郁哉はいつもこの行為を止めようとする。 あたしが嫌な思いをしてまで、それをしてほしくないと言う。 そんなのは郁哉の勝手な思い込みで、あたしは郁哉が思ってる以上に欲深だ。 ──あたしからもうずっと離れられなくなればいい。 ただひたすらそんなことばかり思って願って、今も今までも行為をしていただけで。 でも、そんなあたしのエゴを郁哉は知らなくていい。 あたしは郁哉が達するまで行為を続けた。
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