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さっそくあたしと紗季さんはそのプレートをいただくと、SNSでの評判通り、どれもとても味付けが良く美味しい。
悪阻が落ち着いたという紗季さんの口にも合ったようで、紗季さんも「美味し〜!」と言って、口に運ぶ。
「末永くんの時もだったよね。なんでも考え過ぎて悩むところ。」
何口か口に運んだ後、手を止めた紗季さんはさっきの話の続きを持ち出した。
「あー…、確かに…。」
思えば、郁哉とセフレだった時もあれこれ悩んでうだうだ言ってたな。
そして、その時も紗季さんに考え過ぎだと言われた気がする。
「常盤くんに申し訳ないって、思うかもしれないけど、常盤くんを振ったって金沢は別に悪くないんだから、そんな気にすることないわよ。金沢は末永くんのことが好きで付き合ってるわけだし、常盤くんがどんなに金沢のことを好きでもどうにもならないのよ。」
「……、」
「金沢が、末永くんより常盤くんの方がいいとか言うなら話はまた変わってくるけど、そうじゃないでしょ?」
「もちろんです!そんなことあるわけないです!」
紗季さんの発言に対して思わずムキになってしまった。
郁哉より常盤くんがいいなんて、思ったこともない。
この先、常盤くんを選ぶなんてことも絶対ない。
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