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「樹理亜さん。いっぱい、しよっか。」
あたしを見下ろし優しく笑った郁哉の言葉に、胸がキュッとなる。
その顔も、その言い方も、好き過ぎてホントだめ。
「ベッドに行くよ?」
そう言われて首を縦に振ると郁哉に身体を起こされる。そして、ベッドに腰を下ろすと、すぐ横に郁哉も座った。
あたしの頬に触れた郁哉は、そのままあたしの唇を塞ぎ、何度も何度も啄むようなキスを繰り返す。
「ん、」
そして、そのままベッドに沈められて着ていたパジャマも下着も全部捲し上げて脱がし、露わになった素肌のあちこちに舌と唇を這わせた。
次第にそれが下がって行くのと同時に、ショーツも一緒に下げられて、郁哉の手がそこに触れた。
「あっ、ん、」
堪えきれなくて漏れた声。
「ここ、弱いよね。」
「あっ、や、ぁっ…、」
郁哉はいちばん感じる場所を知っていて、そこばかり指で触るから声も止まらないし、腰も浮いてしまう。
「樹理亜さん、すげー濡れてる。ずっと濡らしてた?」
「言わない、で…そういう、の。」
「乱れる樹理亜さんマジかわいい。もっと気持ちよくしてあげるよ。」
そこに触れていた指が離れたかと思えば、郁哉は中心に顔を埋めてそこに舌を這わす。
「いく、やぁ…だ、め、それ…やっ、」
器用に這い回る舌と唇。腹部より下の方から聞こえてくる卑猥な音。中心に顔を埋めている郁哉の姿。
身体中がそれに反応して、どうにも止められない。
押し寄せる快楽に、頭の中がどうにかなりそうだ。
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