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「先週は胸だけだったけど、今日はこっちでイきなよ。」
一度顔を上げ、あたしを見て不敵に笑った郁哉。
完全に雄のスイッチが入っているその姿は、毎度本当に19歳なのかと疑いたくなるほど。
「ああっ、ん…んっ…、」
抑えたくても抑えきれない自分の声を、どうにかしたくて手の甲で口元を押さえる。
敏感なところを這い回る舌使いと、指の動きが一緒になり、どっと押し寄せてくる快楽があたしの脳内を真っ白にした。
「…樹理亜さん、平気?」
身体がまだ痙攣している最中に、郁哉に頭を撫でられ意識が戻る。
「…平気。」
呼吸を整えながら返事をすれば、郁哉はあたしの額にチュッとキスを落とす。
「今度は、一緒に気持ちよくなろ?」
「…うん…。」
郁哉は手際よく避妊具を付けて、あたしの真ん中に自身を埋めた。
「あ…、んっ…、」
身体は本当に正直で、郁哉のそれを受け入れると言いようのないくらいの快感が一気にきて。
「は、やば。俺、動いたらすぐイきそ。」
いつに無く余裕なさげな郁哉は、その快楽に負けてしまったようでなんとも言えないような表情を浮かべている。
たまに見るその余裕無さげな郁哉の顔が好き。その顔を見ながら抱かれるのが好き。
そう思っただけで、より身体の奥が火照った。
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