浪花パニック

ラストバトル

　九鬼の逮捕から数週間が経ち、真一たちは新たな日常を取り戻しつつあった。しかし、彼らの心にはまだ未解決の謎が残っていた。
　ある日の夕方、真一は阿倍野にある自宅で静かに考え込んでいた。突然、電話が鳴り響く。
「真一か？久我警部だ。ちょっと話がある」　　
　電話の向こうから久我警部の声が聞こえた。

　天王寺の喫茶店で久我警部と再会した真一は、新たな手がかりについて話を聞いた。九鬼の背後にもっと大きな組織が存在するという情報だった。
「奴は単独で動いていたわけじゃない。まだ終わっていないんだ」　　
　久我が真一に伝えた。
「わかりました。必ずその組織の正体を突き止めてみせます」
　真一が決意を新たにした。

　真一たちは、九鬼の背後にいる組織の本拠地を突き止め、道頓堀に潜入することに成功した。そこで、彼らは驚くべき光景を目にした。巨大な地下施設が広がり、多くの人々が操られていた。
「これは…まるで悪夢だ」
　絵里子が震える声で言った。
「ここで全てを終わらせるんだ」
　真一が冷静に指示を出した。

　激しい戦いの末、真一たちは組織のリーダー、羽柴を追い詰めた。羽柴は最後の手段として施設を爆破しようとしたが、理恵子がその計画を阻止した。
「これで終わりだ」
　真一が羽柴に向かって叫んだ。
「お前たちには負けない」
　羽柴が叫び返したが、その瞬間、真一の一撃が彼を沈めた。

　組織の壊滅と共に、村や通天閣での事件も全て解決した。久我警部は真一たちに感謝の言葉を述べた。
「お前たちのおかげで、多くの人々が救われた。本当にありがとう」　
　久我が深く頭を下げた。
「これが俺たちの仕事ですから」
　真一が微笑んで答えた。