「続」ぼく、タイムマシンを発明しちゃいました!!

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ガチャン(箱型タイムマシンのドアを閉める音) 、、、、、、、、 、、、、、 あと10分で23時間かあ。、、 それにしても長かったなあ。 お腹ペコペコだし、なによりトイレに行きたいし。 しかし、ぼくとしたことが、なんで箱型タイムマシンの中に「トイレ」を作らなかったんだろ。 致命的な設計ミスだ。 ていうか、トイレを作るスペースなんか無かったしな。人がどうにか座れるだけの、最低限の空間。 こんな狭い空間で、よくもまあ23時間も耐えたよな。エコノミークラス症候群になっちまう。 箱状の箱型タイムマシン症候群。、、 あと10分で、24時間先の「未来」に到着する! 正確にいうと、 23時間を投資して、1時間だけ「未来」に到着する。 なんとも非効率だが、まだ人類が見たことのない「1時間先の未来」をぼくだけが見るんだ。 1時間先の未来は、どんな世界だろう?! そういえば、 この箱状の箱型タイムマシンは、過去には戻れない。 つまりぼくは、 永遠に「1時間先の未来」で生きていくことになる。 てか、 1時間先の未来だとて、さほど何も変化してはいないだろう。いや、わずか1時間で世界が大きく変化するわけがない。 だから、 ぼくが永遠に1時間先の未来で生きていくとしても、特に困ったことにはならないだろう。 さあ、いよいよ到着するぞ、1時間先の未来!! おわり ( 彼は知らなかった。彼が23時間前に時空の旅に出発したそのすぐあと、彼が暮らしていた世界では全面核戦争が勃発し、わずか数時間で世界のあらゆる文明は廃墟と化した ) ( いま生存している人類は、箱状の箱型タイムマシンで時空に漂う彼ひとりだけ )、、、 ( いよいよ彼は、箱状の箱型タイムマシンのドアを内側から開ける。彼の眼前に現れるのは廃墟と化した、、、)
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