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「どうだったんだ?」
「奥様は、私にこう言われました。『イルン、あなたが一番大切にしたいのは誰?』と。私は『もちろん、旦那様です』とお答えしました」
そこで、イルンは一度言葉を切った。
「そうしたら、奥様は頷かれて、『うん。あなたはそれで良いと思う』と言われまして。それから……」
「それから、何と言ったんだ!」
「『でも、私の今の一番の推しは、『私』だから。私は、私自身を推し活するの!』と、ものすごっい笑顔で言われました……」
イルンの言葉に。
フォレスト公爵は、愕然となった。
「おしかつとは、何なんだ……?」
「わからないのですが、何かもう、旦那様のことは、眼中にない、と言うことは確かなようです……」
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