2 現状を把握しました。

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『どうぞ……お茶です』  侍女に小さいテーブルをセッティングしてもらったアーマリアは、おずおずとお茶をレイガに差出した。 『……ありがとうございます』  アーマリアが差し出したお茶を、レイガはお礼を言って受け取った。  これが、実は二人の初めての会話だった。 『いつもご本を読んでいらっしゃるのですね。どんなことが書かれているのですか?』 『……領地経営の事だ』 『それは、どんなことですか?』  アーマリアとしては。  ただの「場繋ぎ」としての話題だった。 『領地経営の基本は、土地だ。そして、それを管理し、作物を作るのは領民達になる』  が、レイガの方はアーマリアが興味を持ったと思ったのか、そう本の内容を説明して来た。
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