2 現状を把握しました。

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 そんなこんなで、アーマリアはこのフォレストに嫁いで来たわけだけど。  この「森の国」と言われるフォレスト領は、冬はとても寒くなる。  夏は涼しくて過ごしやすいけど、温暖な公都で育ったアーマリアには、とても厳しい物だったに違いない。  慣れない土地で。  親しい人はほとんどなく。  幼い頃から仕えてくれたロゼとか、何くれなく力になろうとしてくれたイルンとか、いたけれど。  肝心の夫であるレイガが、あれなのである。 「さて、どうするかな」  私は、ため息を吐いた。  とりあえず、今私がわかることは確認した。  ペンを机に置き、書いた内容を確認する。  書いている文字は、もちろん日本語ではない。  アーマリアの「記憶」に残っている文字だ。  「有希」の感覚としては、英語のような感じだ。
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