妾とエロ王嗣

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妾とエロ王嗣

 異世界からこんにちワン  29歳のメイド 9歳の王子の妻になります  (わたくし)は、元暗殺者、黒い毒薔薇だった女、リーゼロッテ・シュバルツでございます。  元々、かつての世界の支配者集団、経済協力連合との戦いに勝利した若き英雄、ジョナサン・エルネスト陛下に対する監視と、暗殺を命じられ、時の中央国家大公爵、アーンスランド・エリュシダール公爵閣下の台覧を賜ったのでございます。  ご用命を。  (わたくし)は、ソファーに身を投げ出し、ワインをきこしめしていた、エリュシダール卿を視線に写していたのでございます。  ふむ。質実剛健にして名うての武人、エリュシダール公爵は、どうでもよさそうに、視線を浮かせていた。 「お前が、黒い毒薔薇か。今まで、一度としてしくじったことのない、下賎な埒外者か」  刹那、(わたくし)の黒衣は、見えない何かによって、切り裂かれたのです。  上半身の肌を晒され、(わたくし)の、古傷の浮いた乳房が露わにされておりましたが、(わたくし)は、それを、意に介さずに、直立を続けておりました。 「ほう。肌を晒されて、気にもとめぬか」 「下賎な、埒外者ですので」  瞬間、公爵閣下は、腹を抱えて笑っておられました。 「そうか!それはよい!では、お前に仕事だ」  乱雑に、金貨をばら撒いて公爵閣下はおっしゃいました。 「最近、お前以下の下賎な物体が、何やら英雄だなどと呼ばれている。不快だが、娘のマルガレーテにくれてやってもよい。監視だ。危険とあらば、片付けよ。処理は気にせずともよい。口を出すのも憚られる、ブロンズランクの下卑た物体だ。仔細はラーデンゲートから聞け」  ワイングラスを乱雑に投げつけられ、目障りだ、失せろ。ということでございましょうか。  エリュシダール公爵付きの文官、ラーデンゲート様の指示の元、(わたくし)はメイド衣装を着て、のちの英雄王たるお方の元に向かったのでございます。  若き英雄といえば聞こえはいいが、所詮はブロンズランク。さしたる脅威ではございますまい。  部屋に入り込み、下着姿を見せると、途端に狼狽していらっしゃいました。  メイドとして家に入るのであれば、当然、こういう関係になるものと思っておりました。  (わたくし)のブラジャーの紐を必死に押さえて、のちの王妃殿下に対する、訳の解らぬ言い訳をしていらっしゃいましたので、これ幸いとブラジャーを脱いだ瞬間、(わたくし)は、ターゲットを目の前で殺害されるのでは?という斬撃を目の当たりにしたのでございます。  アカデミーの裏山に呼び出された(わたくし)は、薄ら馬鹿が如き、ジョナサン・エルネストの醜態をぼんやり見ておりました。  何やら、喫緊の難問に対する、解決策を考えておいでか。  実際、その時我が君は、既に、(わたくし)が何者で、どう処理をするのか、思考を終わらせていらっしゃったのでしょう。  この、黒い毒薔薇、リーゼロッテ・シュバルツを、街の喧嘩相手程度に考えていらっしゃった様子。何をしても、決して殺すことの出来ない相手。  (わたくし)は、まさに散々に、打ち負かされ、我が君、ミロードと呼ぶよう、躾けられてしまったのでございます。  その後、ミロードの妾として、不義の子を孕む機会を狙っておりましたら、あれよあれよと言う間に、ミロードの生徒達、14歳から15歳までの、娘達を達を立ちどころに孕ませてしまい、(わたくし)は、は?産婆?というような位置にいたのでございます。  そして、 「ああ♡可愛いよ♡リーゼロッテのトロメス顔♡」 「あ♡あ♡あ゛♡あああ♡フェリ――きゅうん♡」  学園国家アカデミーの長男、フェリックス・エルネスト王嗣殿下(7歳)に、ニャンニャンちゃんをゴリュゴリュされ、はしたない声を上げてしまっておりました。
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