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あー。どうしよう?フランチェスカは途方に暮れていた。
ちょうどその時、
「うわーい♡ユノ♡ユノママ♡」
「んなああああん♡先生♡素敵な先生♡」
英雄王ゴブリンは身重のメスに伸し掛かっていた。
「た、確かに、うちの人はそうだし、うちの人にソックリなフェリックスも、そうかもしれないんだけど」
あ。お義父さんもそうだった。今3人目、妊娠したかもってお義母さんから糸会話が。
「フェリックス様の研究は、ここで終わっておりましたが、私の私見と、アカデミーの書庫に残された書籍、それ等を含めますと、アースワンには、猿という種族がいるそうですが」
「ああおサルさん。動物園にいるっぽいわよ?フェリックスと行ったもの」
シシドさんの事件のあとで。
「猿は、太古に存在した、人の近似種だというお話で」
「らしいわよ?DNA?だとどうか解らないけど」
「昔、妃殿下のクリステラ様が誘拐されそうになった事件、覚えておられますか?」
「眠り姫事件?って奴かしら?」
「はい。細かい話ながら、魔王がかつてアカデミーに下賜したという、指紋照合機なるマシンを、魔王に依頼し、DNA照合機に作り替えました。ゴブリンエルフ両種のDNAを人と比較したところ、この3種はほぼ同じ値を導き出しました。アースワン人の兄弟種である猿。同時にゴブリンとエルフ、そしてアースツー人。A=B、B=Cであるならば」
A=――C?
「ついでながら、ゴブリンエルフの精には、メスを強く発情させる効果があると思われておりますが、成分上、媚薬のような成分は、検出されておりません。2年ほどかけ、アカデミーの書庫にこもり、古い古い文献を、アリエール様と発見いたしました。太古なる昔、まだアースツーが生まれて間もない頃、既に、エルフによる文明の痕跡があった可能性が、海底にあったのではないか。というお話が」
物凄いアカデミックな話だけど、
うちの人がゴブリンぽいってとこを、科学的に立証したってだけじゃあ。
体感的に言うと?
うちの人、ゴブリンぽい人間。
さっさとフランチェスカは結論に至り、手を伸ばしたアリアに、おっぱいを晒して導いた。
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