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彼は仕事をするために自宅を出発した。道を歩いていると皆走りはじめたので何か起きたのかと彼は少しだけ心配した。
「怪獣だ」と口々に人々は言って逃げていた。
怪獣が出現したのなら怖いな、と彼も走りはじめた。
パニックになっていた。
よほど怖い怪獣がいるのだろうと彼はあせった。
恐怖で身体は震えた。
彼は走って逃げていた。
怖かった。逃げても逃げても追いかけて来る。
彼はパニックになっていた。
街中がパニックになっていた。
道を曲がると怪獣はついて来たようだ。狙われているのかもしれない。
ひたすら恐怖感があった。
彼は逃げまくっていたが違和感があった。
何か皆が彼を見て、逃げているような気はした。
高層ビルディングに映った彼の姿を見て驚いた。皆が逃げている理由は彼であった。
彼は怪獣に変身していた。
そのほうが彼にとっては怖かった。
信じられないが調べてみた。
信じられないがどうやら彼は怪獣になってしまったらしく、身体を動かすとそのままビルディングに映った彼の怪獣に変身した姿も動く。
これは本当だなと彼は諦めかけた。何を諦めようとしたのかもわからないが人間でないことは確かだ。
彼はデパートメントストア社員なのに。変な夢だなと彼は思った。でも現実の世界の出来事だったのだ。
彼はやけになってビルディングを右腕で殴り破壊した。
そこに自衛隊の車両が来て隊員が銃で攻撃して来たので、彼はひとたまりもなく意識を失った。
(了)
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