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第三章・愛しのCherry 2ー②
大介の住むマンションに飛び込むように連れ込まれると、玄関から入ってすぐキスの嵐になった。
「んぅ~っ!んんっ……、待っ……、待ってっ、大介さ……」
「待たない。……もう、待てない」
「お、お風呂っ!それに、ご飯っ!」
「どっちもひとまず俺が落ち着いてからにしてくれ。とにかく、収まりが付かない」
「おっ、落ち着くって、すぐ落ち着く?」
「……いや。ちょっと時間がかかる。もう、欲求不満が10年分も積もり積もってパンパンに膨張してるから」
「ひぇぇぇえ!」
大介は正実の膝裏を浚い、そのままベッドへとダイブした。
そのスプリングで、2人の体は軽く跳ね返ってしまう。
「何ここのベッド!やたらデカい!部屋は狭いのに、ベッドだけデカい!」
「そりゃ俺がデカいんだから、仕方ないだろ?俺がシングルなんかで寝たら、ダンゴムシみたいに丸まって寝なきゃなんないんだから」
大介は自らの上着を脱いだ後、正実の服もパッパと脱がせた。
「ハ~イ、足上げて~。パンツ脱いで~。あ、正実くん(分身)、こんにちは~」
「大介さんが壊れたぁ~!」
「うん。俺、今、最高にハイテンション!多分、脳から変な物質が出てる!」
「ちょっと、落ち着いて~!」
「こんな夢のような状況で、ちょっとも落ち着いてらんないわ!」
その後、正実は快楽によってトリップしてしまい、羞恥を忘れた。
大介は正実の腰を掴んで、小刻みに揺らしながら、徐々に巨芯を埋没させていく。
「スゲーぞ。正実。全部、挿った……」
「あ、あんなおっきいの、挿るんだな……。人体って凄い……」
「動くぞ?」
「ヤダ。動かないで」
「……動かないでって……。お前、俺を殺す気か」
「ダメ。動いたら裂ける。お願いだから、このままで達って?」
「このままで達けるかぁっ!」
大介は鎖を放たれた獣のように、その腰を激しく動かした。
そのガツガツした獣のような追い上げに、正実の上半身はガクガクと揺さぶられていた。
「大介さぁ……ん、あんっ!……こんなの……俺、だけに、して……」
「お前しかっ、しねぇよっ!」
「赤ちゃん、出来ちゃう位、……いっぱい……して?……あぁっ」
大介が愛しさのあまりに堪らなくなって、正実の首や耳にチュッ、チュッっとキスを繰り返した。
その、愛されている喜びに、正実は感極まって涙を流した。
「正実っ!愛してるっ!……うっ、くぅっ!」
「ああぁ~~!」
正実の望み通り、大介はその体内に大量の命の証を迸らせた。
正実は自分も達しながら陶然と尻を回し、ゆったりと自らの下腹を撫でる。
そこには、愛しい男の息吹きが、満ち溢れていた。
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