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「ね〜。こうした方が映えない?」
「私はこっちのが良いと思うな〜」
放課後の街中。
青い制服を着た二人の少女は喫茶店で手鏡片手にSNSする映えするメイクを考えていた。
女性や子連れが多いカフェは二人の話し声に迷惑そうに顔を歪める人々もいた。
「ねぇ。美咲!。ちょっとこれ見て!私ら晒されてんだけど!」
友人のメイのスマホを見るとSNSタックスに『DQN学生二人いてウザ。子ガチャ外れて親が可哀想』と投稿されていたのだ。
「本当だ!。ウッザ……誰だよやったの!?」
美咲は辺りを見回すが誰も目を合わせない。
「はぁ、マジうざ……。メイもう行こ」
「そうだね。クソ、マジ覚えてろよ!」
憤った顔で二人は会計を済まし店を後にした。
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