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「ハァハァ……」
―――――動悸が止まらない……吐き気がする。
私の前には赤い塊になったクズがいる。
吐瀉物をこいつに掛けたいくらいだ。
「……なんでこうなったのよ……!。健治!」
依然として止まらぬ怒りを私は死体となった健治にぶつける。
これから私が辿る人生を容易に想像出来てしまう。
どんな理由があれ私は人を殺した。
待ってるのは狭い塀での生活だ。
自分でも愚かな事をした自覚はある。
でも仕方ないよね………ワタシガヤッタンダカラ。
イインダヨ、ジンセイガオワッテモ――――。
コイツガワルインダカラ。
「きゃっ……!」
その時眩い光が走り私の視界が変わり見ず知らずの場所にいた。
見る限りここは高校のようだ。
唐突に場所が変わった事に驚き探索をしているとスマホの着信音が鳴った。
画面を開くとそこにはこう書かれていた……。
『愚かな女よ。貴様にはプログラムが課された。貴様がいる空間には他の二名の人間がいる。高校生の女と幼い男だ。貴様の危険レベルはAである。然しその二名を殺せばお前の罪は軽減される』
「何よこのわけの分からないメールは……でも面白そうではあるわねぇ。罪が軽減される上に人まで殺れるなんて」
私にとってはこのメールは甘美な誘いだ。
しかも男のガキを殺せるなんて……コジンテキニスゴクウレシイ。
シツケテ、ナンカイモブンナグッテカラコロシテヤル………。
私はその瞬間から殺戮者へと変貌したのだ。
「逃さないからね?。クソガキ1とクソガキ2」
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