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「じっ、冗談やないわっ!!なんでワシが桜颸と歌わなならんのやっ!?絶対嫌やぞ!!」
「右に同じく」
「あっ、すまん。もう曲入れてもうたわ。仲良う歌えや、ほれマイク」
ちゃっかり曲を入れた宮鷹のやつがそう言うと花山院と月雪から「どうぞ」と2人はマイクを渡されて、「おいコラ!」、「離しなさい!」と文句を言ってる間に鎌塚と椿によって2人は皆の前に無理矢理連れて行かれた。
いよっ会長達っ!!と皆が拍手すると嵐の“ Crazy Moon〜キミ・ハ・ムテキ〜”が流れ始め2人はついに逃げられなくなってしまった。もうこうなったら覚悟を決めるしかない。
「あらっ嵐ね!良いじゃないの!」
「楽しみですねぇ〜!」
愛原と季優が笑顔でそう言ってると「それなら君が僕達の間に入りなさい」と宝来に季優が腕を掴まれた。愛原も捕まりそうになったが「私は無理よ!私の代わりにこの子と歌ってちょうだい!」と花澤学園長の自宅のブサ猫を押し付けた。
「えっ、えええぇえぇ〜〜〜っ!?」
「にゃにゃにゃあ!?(訳・何で僕まで!?)」
一応言っておこう。俺は幽霊になってから動物の言葉が分かるようになっただけでなく話せるようになり、その上動物からは幽霊の俺の姿が見える事が分かったので、花澤学園長の自宅のブサ猫 にゃん太 と友達になった。
「僕は歌う必要ないのではありませんか!?なぜ僕まで!?」
「2人じゃ気まずいからだよ」
「せやな、季優を間に挟むんは良え考えや。たまには気が効くやないか桜颸。これなら歌ったっても良えわ。ただし、ワシと一緒に歌うんやったら中途半端やおふざけに歌うんは無しやで?」
「はなっからそのつもりだよ。皆の会長としてかっこよく行こうね、天斗」
「季優と猫坊もやぞ」
「はっ、はひぃっ!!」
「にゃあにゃ!(訳・人の事 寝坊野郎みたいに呼ぶな!)」
「いいかい、にゃん太君。テレビ画面に歌詞が出るからそれを見ながらちゃんと皆に合わせて歌うんだよ?」
真剣な顔で猫に無茶言うな宝来。
テッテッテェッテ〜テッテッテェッテッテ〜♪と伴奏が始まった瞬間 宝来と雅楽代がマイク持って息ぴったりキレキレに踊り始めたもんだから
「え''っ!?ダンス入りですか〜っ!?」 「にゃあ〜〜〜!?」と季優とにゃん太は真ん中に立ったままわたわた慌て出した始めた。
すげぇな宝来と雅楽代。ただ一緒に歌うってしか言わずに細かい打ち合わせ何もしてないのにピッタリ一緒に踊り出すとか本当はこいつらめっちゃ仲良いんじゃないか?
「「Kiss crazy 分かんない Don't stop baby 止まんない Miss crazy 油断ない What's up baby 終わんない」」
と、踊りながら2人が歌い始めたから優人と文香が「きーちゃん(季優の事)、にゃん太 始まってっぞ〜!!」、「愛屋く〜ん頑張って〜!」などとめっちゃ応援し始めてきた。
「にゃおんっ!!(訳・季優!僕達もうやるっきゃないにゃ!)」
すげぇな猫の切り替えの早さ。
「はっはい!そうですね、にゃん太君!一緒に頑張りましょう!!」
なんで言葉通じてんだよ?
こうして左右でかっこよく歌って踊る2人に合わせて季優達も歌い始めた。そして季優の背中に引っ付いたまま俺は激しく振り回されるはめになった。
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