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「七瀬さん、これ悪いけど前年度比の値を出してグラフにしてくれる?」 「あ、はい」 「ありがとう、助かるよ」 にっこりと 爽やかな笑顔を向けられて 私同様、女性社員たちは 長澤先輩の爽やかな笑顔に完全にメロメロだ。 ……かっこいい。 まるで 絵本の中から 出てきた王子さまのような先輩に 私だけではなく会社で働く女性社員の注目の的。 「そんなにいいかしらね……。私は、真壁さんの方がカッコいいと思うけど」 「きみちゃんは、ナイト派だもんね」 「もちろん」 デスクに片肘を つきながらそう呟いた 私の一年先輩のきみちゃんこと 君島めぐの視線の先には真壁朔先輩がいた。 .
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