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第七場面
（遠くの方からメロスの声がする）
メロ 私だ、刑吏！殺されるのは、私だ。メロスだ。彼を人質にした私は、ここにいる！
（どよめく群衆の声）
群衆 あっぱれ。
許せ。
ばかじゃねーのあいつ真っ裸じゃねえか！
メアリーマントを！
（奥の方からだるそうにやってくるディオニス）
ディ 何だ、騒がしい。あいつ、わしがちょっと遅れてこいと言ったのに、来たっていうのか。
（縄をほどかれるセリヌンティウス）
（姿を現さないメロス、メロスが登場する方を向いて色々とドン引きする刑吏とセリヌンティウス）
メロ セリヌンティウス。私を殴れ。
刑吏 お前、、、お前の親友ってこんな裸で、、、
セリ 違う！毎日これじゃない！ちょっと走ってる途中にはだけちゃった的なアレなんだ！
メロ 力いっぱいに頬を殴れ。
刑吏 えなんか殴れとか言ってるが
セリ 違う！そういう殴って欲しいって趣味じゃない！友情的なアレだ！
（メロス、大きなマントを羽織って登場）
メロ ありがとうお嬢ちゃん、勇者のためのマントかこれは！？
セリ バカかお前、バーッカ！真っ裸じゃないか！！！
刑吏 裸で殴れって来た、、、こわ、、、
セリ 誤解だ！
ディ わしも仲間に入れてくれまいか。
（感動している様子のディオニス）
刑吏 国王は乱心か！？
セリ 違う、そうじゃないんだよ刑吏さん！
メロ ありがとう、友よ。
セリ お前何なんだほんとに！？
刑吏 んーはは、セリヌンティウス？ちょっとあの、例の話はなしっていうか、、、
セリ 刑吏ぃ！？
（刑吏、退場）
メロ セリヌンティウス。君は本当によいとも、、、
（言いかけるメロス、言い切る前にセリヌンティウス、メロスを殴る）
セリ お前のせいだからな！？
（殴ったのを見て本気でドン引きするディオニス）
ディ もう二度と人は信じない。
終わり
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