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第二場面
(ざわざわざわとした音楽)
(ヤンキー座りの中そのまま歩かされているカケル、カケルに首輪をつけてそこらへんをひきつれる舞花)
舞花
うーっわ、さっきからあそこの金髪のやつとか、赤髪のやつとかこっち見てきてる。
カケル クワァ。
舞花
お前もそう思うだろ、ただパーティーにカエル連れてきてんのがそんなおかしいのかってんだ。
カケル クワァクワァ。
舞花 おっ、あそこにいんぢゃん杏花。おーい、キョーカァ。
(杏花に向かって手を思いっきりふる舞花、気持ち悪そうに近づいてくる杏花)
舞花 おっ杏花、これが前紹介した、、、
(言葉を遮る)
杏花 何それ
舞花
は?何言ってんの杏花、アタシがちょっと蛙化しちゃっただけで、これはちゃんとした前に言ったカケル、、、
杏花 蛙じゃん。
(半笑い)
舞花 え
杏花 はっバカじゃないの、何でこんな場にカエルなんて連れてきてんの
(写真を撮ろうとする杏花、止める舞花)
舞花 そうかもな、まあ確かに仕方ないよな、アタシだって蛙になったとこ動画に取ってないしさ、信じちゃくれないか。
杏花 何?さっき言ってたけど、蛙化したからアンタの彼氏のカケルがカエルになったって?へーそーなんだー
(ニヤニヤし始める杏花、信じないような様子)
舞花 信じてくれないっていうの、まあ仕方ないとは思うけどでもアタシの目で、
杏花 アンタさ、こないだの元カレととんでもない別れ方したじゃん。そんでアタシが一生懸命励ましたんだよねえ。だからってこんな彼氏連れてくるなんて言ってカエル連れてくるなんてねえ。
(うつむき杏花をにらむ舞花)
カケル クワァ、クワァ!
(慰めるように鳴くカケル)
杏花 キョーカ超失望。新しい彼氏見つけられないからってそんな嘘つくんだ、バッカみたいだね。
(言い返せずにダッとその場を走り出す舞花、追うカケル)
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