セリヌンティウスは走らない

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第三場面 (セリヌンティウス人質生活1日目) (ぐるぐるまきに縛られ、棒にくくりつけられ、動けなくなっているセリヌンティウス、その近くで見張っている刑吏) セリ  あー。捕まった。絶対妹の結婚式とか言ってるけどうそだ。そんなわけない。思い出した、あいつあんな奴だから私二年間縁切ってたんだ。そうに違いない。 刑吏 口塞がれてないからって話していいとは言っていないぞ、黙れ。 セリ さーせん。しかし私さあ、、、、 刑吏 黙れと言ったろ、お前状況わかってんのか!? セリ  だって聞いてよ刑吏のねーちゃん。私だってそれまで割と順調だったんだよ。石加工する石工(いしく、またはせっこうと読むらしい)でね、最近になってフィロ、フィロ何ちゃらトラスみたいな若い弟子もできたのね?なのになんか人質って、、、 刑吏 まあそうなる気持ちもわからんでもない。 セリ でしょ!?普通二年ぶりの友達売るかな!?で私そんな奴のために人質にされて、あいつが少しでも遅れてきたら私、死ぬんだよ!? 刑吏 私も話には聞いていたが、そんな奴だったとは、、、 セリ  さいってい。超ひま。うーん石加工したいよお。こんな目に遭ってんのに、フィロなんとか君来てくんないし。 刑吏 名前覚えてないからだろ セリ もういいよほんとに!超ひまなんだよほんとに。王様ゲームでもしようねえちゃん 刑吏 王に捕まってる状態でよくそんなのできるよなお前。似たもの同士じゃねえの?
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