再会したスパダリ社長は強引なプロポーズで私を離す気はないようです

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「夜は特別な場所で夕食にしよう。ちょうど予約も取れたしね」 「楽しみにしてますね」 特別な場所? 夜のレストランで食事とか?  ロマンチックだなぁ~。一度でいいから恋人とそういう場所で食事してみたかったんだよね。でも、そういう特別な場所って当日に予約出来るものなのね。知らなかった。 「それと出かける前に少し時間いいかな」 「出かける前に何かあるんですか?」 「せっかくなら千夏に魔法をかけようかなって。千夏は今のままでも十分すぎるくらい美人だけど、ね」 「っ…ま、魔法?」 最後にさりげなく褒められて顔が熱くなった。 「千夏は化粧して荒れた経験とかある? アレルギーとかないよね?」 「それは大丈夫です」 魔法と化粧がどう関係あるんだろう? 未だに理解してない私は藤堂さんに促されながら、目の前に大きな鏡があるソファーに座った。 わっ…このソファーもフワフワだ。藤堂さんの部屋にある家具は一つ一つが高級品で庶民の私じゃ手が届かない代物ばかり。
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