再会したスパダリ社長は強引なプロポーズで私を離す気はないようです

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「このあとはドレスでも見に行こうか」 「夕食のときに着るんですよね」 ドレスコードして入店するのが普通ってことはそれなりに高級なレストランってことだよね…。 「緊張しなくても大丈夫だよ。俺も隣にいるし、千夏に似合うドレスを選んであげるから」 「それは頼もしいです」 藤堂さんと一緒だからこそ緊張するっていうのもあるんだけど…。社長と一緒に食事をする女性がテーブルマナーが悪かったら、藤堂さんのイメージダウンにもなりかねないし気をつけないと。 ちなみにウサギのTシャツは藤堂さんの執事に預けた。そのまま私たちは看板からして高級なドレス&タキシード専門店に足を運んだ。 「…」 目の前には白いウェディングドレス。私には縁のないものだと思っていたけど、藤堂さんと結婚前提で交際してる今なら将来着れる機会もあるかもしれない。女性にとってウェディングドレスを着ることは一つの夢だ。将来を誓い合った旦那様と結婚式をあげる。想像するだけでもワクワクした。
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