再会したスパダリ社長は強引なプロポーズで私を離す気はないようです

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「千夏さんはその…化粧品とか買ったりする?」 「え? う~ん。ここ2~3年は面倒になって夜のケアくらいしかしてない」 「そっか」 「?」 そういうなり私の顔をジロジロ見ている藤堂さん。 え? なに? もしかして肌荒れしてるとか? 異性に会わなすぎて油断してたけど、今は最低限のメイクもしてないし。せめて色付きリップくらいつけておくべきだったかな? 「千夏さんは6年前に出会った頃と変わらず、今も綺麗なままだよ」 「あ、ありがとうございます」 褒められて思わず照れてしまった。私が考えてるのは杞憂だったと安堵の声を漏らす。 「ちなみに藤堂ブランドって聞いたことないかな?」 「有名ですよね。私の友人も使ってます。でもブランドだから私には買えなくて…」 「千夏さんになら無料でプレゼントするよ」 「へ!? 悪いですよ。って、なんで藤堂さんが持ってるんですか?」 私は確証が持てなかったのか、我ながら馬鹿な質問をしてしまった。
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