第12章

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第12章

第12章 手紙をしたためた。  いわゆる、「ラブレター」。  もうやるしかない。  書き始めた。  自分が、好きになった経緯を。  「あなたのことが、好きです」と。  「結婚を前提」としてお付き合い下さいと。  貯金もそこそこした。  住み家もある。  仕事もプロフェッショナルの領域まできた。  今、告白しなくてどうする?  もうこの歳になると、こんなチャンスはないぞ。  結果なんて気にするな。  当たって砕けろ!だ。  そう、自分の心に言い聞かせた。
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