第11章

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第11章

第11章  とても、面と向かって  「好きです」  とは、言いにくかった。  それに、周りに店員さんいるし、直接人前で告ったら迷惑千万だろう。  どうしよう?  ひらめいた。  「手紙!!」  これしかない。  何とも古典的だが、さりげなく本人に渡せばいいのだ。  根性なしの自分でも、そのくらのことはできるであろうに。  もう、一生で最後のチャンスかもしれないぞ。  男の俺から告白しなくてどうする?  女性を男のほうから幸せにしなきゃ駄目じゃないか?  勇気をだせ、和也。  相手だってそのほうが、結果はどうであれ誠心誠意込めれば「嬉しい」はずだぞ。  そう思い、ついに手紙を書く決心をした。
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