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第5章
第5章
今から10年前。お付き合いしていたメチャクチャ好きになった人がいた。
コンビニの店員さん、アリサさんそっくりな人だった。
当時、自分が自暴自棄になり、大ピンチの時に命を救ってもらったのがその人だった。
ただ、両家の親の反対を受け、結ばれることはなかった。
勇気を出して、駆け落ちでもしちゃえばよかったか?
ただ、結婚って恋愛と違って、家族、親戚になることだから、自分たちの意向だけでは、どうにもできない要素が、ふんだんにあるのだよな・・・・・・
それで、駄目だった。
とても、残念だった。
あの時に、結婚していれば。
和也には、誰にも打ち明けることのできない、強烈な悔恨の念があった・・・・・・
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