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第9章
第9章
「ハハハハハ」
「お客さん、顔に書いてあるよ。俺、恋、していますと。あんたみたいな子供っぽい人じゃ、一目瞭然だよ。」
バレてしまった。
バレバレ。
「それであんた、気を紛らわすために、毎日メロン買いにきていたのかい」
正に、気持ちメロメロ。
「メロメロメロンじゃないかい」
そう、言われて自分も気づいた。
本当に、気持ちメロメロ。
メロメロメロンである。
これには参ってしまった。
気が少しスッキリし、ついに人様にしゃべる機会が訪れた。
助け船もいいところ、堰を切ったように喋り始めた。
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