第9章

1/1

7人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ

第9章

第9章  「ハハハハハ」  「お客さん、顔に書いてあるよ。俺、恋、していますと。あんたみたいな子供っぽい人じゃ、一目瞭然だよ。」  バレてしまった。  バレバレ。 「それであんた、気を紛らわすために、毎日メロン買いにきていたのかい」  正に、気持ちメロメロ。 「メロメロメロンじゃないかい」  そう、言われて自分も気づいた。  本当に、気持ちメロメロ。 メロメロメロンである。 これには参ってしまった。 気が少しスッキリし、ついに人様にしゃべる機会が訪れた。 助け船もいいところ、堰を切ったように喋り始めた。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加