産声

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産声

 国民の期待を一身に背負って産まれ出ずる赤子の心境とは、いかなるものであろうか。  重圧に押し潰され、己が身の憐れを嘆いて泣くのだろうか。  こと、アクアフレールの王子……──ヴェルミリオにおいては、勝ち鬨に喉を振るわせ、産声を上げた。
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