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「誰だ…よ…それ?俺しらねーぞ?」
中間は下腹部の痛みに耐えながら、なんとか立ち上がり答えたが、玉井の怒りはおさまらなかった。
「しらばっくれるな!付き合ってるなら正直に言えや!!」
「いや、俺まじで知らねーんだけど…??」
中間が困惑していると、後ろから吉川が近づき、羽交い締めして床に座らせた。中間にとっては、え?なんなんだ?とハテナマークだったが吉川はこれはお前が悪いと言うばかりであった。
玉井は、無言で中間の両足首を持ち上げ、右足を股の間に差し込んだ。い、いやマジでそのなんとかって人知らないんだって!という台詞は玉井の耳には届かなかった。玉井の28センチの足裏は中間のもの2つとも包みこみ、少しずつ圧力をかけていっていた。
「玉井!ちょ、ま、まじで潰れる!なぁ、ちょっと詳しく教えてくれねーか?」
玉井は黙って圧力をかけていた。
「いててて、いででっ。なぁ、吉川なんて俺こんな目にあってるんだ?」
吉川は中間の耳もとでさっきの話をした。玉井が白浜亜矢のこと好きなこと、その白浜亜矢が中間に告白してたのを見たこと、中間と白浜が付き合ってることなど。だから、お前が悪いと吉川は拘束を強めた。
「いや、玉井聞けって! 俺その白浜とかいう人と付き合ってねーよ!」
どういうことだよと右足を中間からどけながら、玉井は言った。
「先週、確かに女子から告白されたけど、俺、名前も知らないし、話したこともない奴とはつきあえねーっていったんだよ。たぶんその娘が白浜じゃね?」
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