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慎一郎はと言うと、うつ伏せだった状態を仰向けにされ、曽我に後ろから羽交い締めされていた。伊藤は椅子から立ち上がり、慎一郎の前にしゃがみこんだ。そして、顔を覗き込みじっと見た。
「川崎、潰したる」
伊藤はそう言うと立ち上がり、慎一郎の両足を掴むとその間に右足をセットした。そして、右足に力を入れて震わせた。
俗に言う「電気あんま」だ。潰すと伊藤は言っていたが、的確に会陰を捉えて快感を与えていた。強烈な刺激を受けている男子は抵抗はできず、その快感を外に逃がすかのように体を揺らしていた。
腕、体、太ももと全身の筋肉に力が入って硬直していることは羽交い締めしている曽我だけでなく、遠くで見ている黒田にも明らかだった。
イケメンでお調子者の幼馴染が拷問をうけ、いつもと違った表情で苦しんでいる様を見ていた黒田は、自分自身もかたくなっていた。
隣で話をしている田中にそれがバレないように、うん、うんと相槌をうっていたが、もはや慎一郎から目が離せなかった。
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