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「あっ…ちょ… あっ… 」
曽我はかたく、熱くなっているクラスメイトの体温を背後で感じていた。すぐ後ろから見える慎一郎の横顔は吐息が漏れ、汗をたくさんかいていた。
はぁ…や、やめろ… やめて… はぁ…と息を切らしながら硬直している男子はもう余裕がなくなっていた。伊藤が足先をさらに奥に進めたその時
「…………っ!」
かたまっていた慎一郎の体からすっと力が抜けた。両足を持っていた伊藤は慎一郎の異変にすぐさま気づき、ふっと笑った。
同じタイミングで曽我も慎一郎の脱力を感じていた。直後、近くで茶化していた山田も気づく。
ん?川崎大丈夫か?と曽我が聞く。伊藤は両足を離し、ほくそ笑んでいた。慎一郎は初めて受けたものすごい快感のため、動けない状態だった。息は切れ、全身汗だく、辺りにはあおい臭いがただよっていた。
しばらくの沈黙のあと、伊藤が慎一郎を起こし、耳元でトイレいってこいと囁いた。山田は漏らした?漏らした?といってはしゃいでいる。大丈夫か?と曽我は心配そうに慎一郎を見ていた。
慎一郎は立ち上がり我に返ったようにへへ…と笑いトイレに走っていった。
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