安心感と温もり

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 それから雫さんを筆頭に書面での離婚意思表示やそれについての理由などを書き連ねた手紙を作成して貰って今日はお開きになった。  お風呂を済ませ充てがわれた部屋のベッドの上に腰掛けながら、これからの事を考える。 (本当に良かったのかな? 雫さんと啓介さん、いくら円満別居だからって私のせいで暫く一緒に生活するだなんて……)  そんな事を考えながら、雫さんから貰っていたDV被害者向けの相談、支援内容などが書かれた記事を纏めた資料を手に取ってみる。 (私みたいな人って結構沢山いるんだな……。そう言えば、このシェルターっていうの、ここに頼ればみんなに迷惑をかけなくて済むよね……あ、でも自治体によって色々条件があるんだ……)  以前調べた時にもシェルターの存在を見たけれど、場所によってはお金がかかるところもあるし、制限が厳しいところも多い……なんていう記事を目にした事もあったし、当時はとにかく証拠を集めるまでは家を出たく無かったから視野には入れていなかった。  でも、家を出た今ならこういう施設に頼る事が一番なのではと気付く。  そこへ、「璃々子さん、少し良い?」という声と共に部屋の外からドアがノックされる。 「由季くん? どうぞ」  その声は由季くんのもので、何か話があるのかと思い「どうぞ」と返すとドアが開いて彼が中へ入って来た。
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