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「由良ちゃん、サンダルだからあんまり歩かない方がいいよね?近くにいいレストランあるかな?」
カフェを出ると、透は由良の足元を気にする。
綺麗な素足に華奢なサンダルの由良を、あまり歩かせたくなかった。
だが由良は全く気にならないようで、透の手を引いて近くの大きな公園に向かった。
「わあ、広い芝生!気持ちいい!」
両手を広げて青空を仰ぐと、由良は透を振り返る。
「透さん、フリスビーしよ!」
「え?」
戸惑う透をよそに、由良は売店に並んでいたフリスビーを買って戻ってくる。
そしていきなりサンダルを脱いで裸足になった。
「透さん、行くよー!」
「え、ちょ、待って!」
離れたところまで駆けていくと、由良は透に向かって思い切りフリスビーを投げる。
「うわっ!」
予想以上のスピードで飛んできたフリスビーを、透はかろうじてキャッチした。
「ナイスキャッチ!よーし、来い!」
遠くで由良が両手を広げて構える。
「行くぞー!」
透も由良に向かって思い切り投げた。
「きゃー!」
由良ははしゃいだ声を上げて、両手でパシッとキャッチした。
「やったー!取れた!」
「ナイスキャッチ!」
その後も二人は、まるで子どものように芝生を駆け回り、フリスビーを楽しんだ。
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