ハルと倉木

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青く澄み渡った空と、真っ白なチャペルの外観がゆっくりと画面に現れ、大きな扉が左右に開かれた。 カメラがチャペルの中へ入ると、両側に並ぶたくさんの列席者の真ん中には、鮮やかなロイヤルブルーのバージンロード。 そして祭壇の前に、シルバーグレーのタキシードに身を包んだ、凛とした立ち姿の大河が捉えられる。 後方の扉を振り返っていた大河が、やがてふっと柔らかく微笑んだ。 その視線の先には… 純白のAラインのドレスに、真紅と白の綺麗なラウンドブーケ。 オフショルダーの胸元で輝くネックレス。 アップにまとめた髪にはきらめくティアラ。 真っ白なベールに覆われた、うつむき加減の美しい瞳子。 父親と腕を組み、一歩一歩バージンロードを歩いて行く。 これまでの道のりを振り返り、想いを噛みしめるように、ゆっくりと。 ついに瞳子は、愛する大河のもとへとたどり着いた。 父親が深々と頭を下げて、瞳子の手を大河に託す。 大河も深くお辞儀をしてから、瞳子の手をしっかりと握りしめた。 瞳子は大河の腕に右手を添えると隣に寄り添い、顔を上げて大河を見つめ、幸せそうに微笑んだ。 大河も瞳子に微笑み返し、二人はゆっくりと祭壇を上がる。
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