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目を激しく瞬き、もう一方のシューズに右手をかけて脱ぎながら、私は考えた。 ―――この……関係は? さして賢くもない頭で考える。学生時代ぶりの電話をかける人物…。明里は?と言う呼び会える仲。でも社交辞令的な会話しかしない関係…。どういうこと? だが、その時だった。  ―――何か、あったんだよ。 脳裏に、勝手に考えてもいなかった言葉が現れた。星がさらさらと(きらめ)きながら流れていくように。
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