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私は彼女が後ろ手で扉を締め切るのを確認して続けた。
「実は私達、今聴取を受けている北盛明里さんの知り合いなんですが…」
「はい」
「実は……亡くなった北盛孝之さんの体内から睡眠導入薬のレンドルミンが検出されたことで―――」
そこまで喋った時、捜査員の彼女は目を丸くした。
「何でそのことをご存知なんですか?!」
彼女は驚嘆した。私はそこで、少しボリュームを抑えて尋ねる。
「あの、もしかして…亡くなった被害者、レンドルミンを何かに混ぜられて食べるか、飲むかされてませんでしたか?」
彼女は慌てて頷いた。
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