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どうやら夜8時前になって、夫と食事の片付けをしていた頃、電話が鳴ったのだという。自宅の固定電話にかかってきたご主人からの電話。
「何か……妹と意見が合わなくて、困ってるとか…。詳しくは話さなかったんですけど。祖父の13回忌に親戚が集まるから、その時改めて話しましょうって、私が言ったら…彼も『じゃあ、そうしましょうか』って」
まさか彼が殺されるなんて…と彼女は暗い顔でそう続けて呟いた。
意見が合わない…、と無意識に私は呟いていた。
その後、部屋に戻ってきた女性捜査員が用意したお茶を3人も飲むと、各々聴取を受けている明里さんとご主人様である孝之氏との間に何かトラブルがなかったか、何度も訊かれた。
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