3#クマから護れ?!

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 何処からかワゴン車で駆けつけてきたハンター達は、其々猟銃を手に持って逃げ惑う住民に話しかけた。  「凶暴なクマが人里に出没して心配している皆さん!!  もう大丈夫です!!  私達、全国から集められた名うてのプロのクマ射ちハンターが、この凶暴なクマを今から退治しますから!!  慌てないで待ってください!!」  次に、ヘリコプターの中から、如何にも厳しい訓練を受けたような隊員が今にも戦争をするような武装をしてワラワラとやってきた。  「ハンターの皆さんと緻密な計画のもと、あの人間を襲おうとしている凶暴なクマを仕留めますから!!  ご安心下さい!!」  ハンター達と軍隊員達は、住民達にそう告げると即座に其々街の中に散って、其々の持ち場で身構えた。  「助かったぁ!!やっとこれで、あの獰猛クマから逃れられる!!」  「しかし、ちょっとオーバー過ぎるんじゃね?  何でこんなにハンターを入れるの?この自治体は?!  更に軍隊を入れたり、戦争じゃないんだから!!?」  ノッシ、ノッシ、ノッシ、ノッシ、ノッシ、ノッシ、ノッシ、ノッシ、  「来たぞ!」  「クマだ!!」  「クマが来たぞ!!」  ハンター達や軍隊員達は一斉に身構えた。  しかし・・・  がおーーーーーーーーーっ!!    どかっ!!どかっ!!どかっ!!どかっ!!どかっ!!どかっ!!どかっ!!どかっ!!どかっ!!どかっ!!どかっ!!どかっ!!どかっ!!どかっ!!どかっ!!どかっ!!  「ひぇーーーっ!!助けてーー!!」  ちゅどーーーーーーん!!  「あっ・・・!!」  「ハンター達も軍隊員達もみーーんなクマにやられてぶっ飛ばされちゃった!!」  「ひぃーーーーっ!!もう希望を失ったよーー!!」  「もう、私達は成すすべも無いのか・・・」  「アーメン・・・」  街の住民達は、悲壮感に暮れて天に祈って必死に命乞いをした。
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