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現実と空想
夢。それは誰もが苦しむものであり儚く遠いものである。今は正しく現実だ俺の夢など難しく到底無理な話だそれに…笑う輩も絶対に居るだから俺は夢の事を隠し生きてきたそれで楽にはなるだろう
けど逆効果だったどんどん心は壊れてく一方だ
そして俺はみっともなく虚空の夜に泣いた誰も届かないその枯れた声で…
………
現実の世界「うーん…また同じ夢だそれより…」
ピロピロピロと携帯が鳴る恐らく友達からの電話であろう
「はぁ〜…やれやれ…モシモシ」
「あっモシモシ〜どう心は?少しは楽になった?」
|(朝から元気な奴だ)「あ〜…元気だよ真由君の朝からの電話が無かったらもっと元気だったけど」
少し冗談を交えて真由に伝えた真由|(まゆ)とは先程友達と言ったが真っ赤の嘘で恋人であるいや…もはやそれ以上の関係なのかもしれない程に中が良すぎる
「そんな事言うんだったら明日から朝電話しませんよ水蓮」
俺は水蓮(スイレン)つい先日心を壊した張本人だ原因は分からないが恐らく自分に嘘をついてきた代償だと思われる
「やれやれ…今は喋る事すら精一杯何だからよ…話し相手になってくれよ」
「全く…あんたが夢なんて無いって言って嘘をつくからでしょ、別に嘘ついて夢無いって言わなくてもいいでしょ?」
「あのな…俺の夢は空想だからよ言っても意味が無いんです」
「空想って…別に小説家になる事が空想じゃないでしょ?」
「いやまぁー…その夢もあるんだけど…他の夢だよ
他の」
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