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それから寝ても覚めても物語がどんどん入ってきて夜になると抱かれて現実の僕もいっちゃう。
僕は物語の中なら人を愛せるみたいだし、セックスもできちゃうから女もいらない。
でも、もう4日もまともに寝ていない。
昼間も頭に物語が入って来るから仕事にも差し支える。
どうしたらいいんだ、もうギブだ〜!
恥ずかしいが健司に相談してみよう。
健司も出張から帰って来ていたので、飲みに誘って相談してみた。
「健司!俺真剣に悩んでいる。信じてもらえないかもしれないけど、虹色の光に包まれてから寝ても覚めても物語が頭の中にどんどん入ってきてもう4日も寝ていない仕事もろくにできない、どうしたらいい?」
「う〜ん!お前のやつれようを見たら、まんざら嘘のようには思えないな。信じるよ」
「健司、助けて!」
「どんな物語なんだ?」
「僕が王様で家臣の男を愛してしまうんだ。物語の中だけど僕初めて愛を知った」
「男を好きになるのか?お前が?」
「僕じゃない!物語の中の王様だ、僕はゲイじゃない」
「だって、その王様はお前なんだろう?」
「そうだけど、僕はゲイじゃない」
「まぁ、お前がゲイでもいいけど今の現状をどうすればいいかだ。小説に書いて投稿してみたら?お前にBLの神様が降りて来たのかもしれない」
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